【浦添市：商業と物流の要所】沖縄県の市町村別マーケット分析

浦添市自体は観光地色は薄く、生活都市の様相が強いです。しかし近年の浦添西海岸開発により、県外からの集客力が高まっています。PARCO CITYは250店舗を有し、沖縄初出店のブランドも多いためショッピング目的の観光客も訪れるようになりました。また市内には浦添城跡や浦添ようどれ（歴代王陵）などの史跡もありますが、観光客数は多くありません。どちらかというと那覇市の延長線上で動くビジターが多く、浦添単独で旅行プランに組み込まれることは少ないでしょう。ただし浦添市はスポーツ合宿の誘致に積極的で、浦添運動公園でプロ野球ヤクルトスワローズの春季キャンプ地となっています。キャンプ期間中はファンや報道関係者が訪れ、経済効果を生んでいます。

浦添市の主要施設には、浦添総合病院など大規模医療施設、学園通り沿いの大学キャンパス（沖縄国際大学の一部等）、そして米軍牧港補給地区（キャンプ・キンザー）も市南部に位置します。キャンプ・キンザーの一部返還地では大型マンション建設や商業施設計画もあり、今後の発展要素となっています。全体として浦添市は生活利便性が高く若いベッドタウンであり、観光よりも居住ニーズが強いです。しかし那覇・北谷など観光エリアへのアクセスも良いため、民泊など観光客の滞在先として選ばれるケースも出てきています。